テニス、野球、剣道などで手首の外側が痛い!という方へ
今回はTFCC損傷(三角繊維軟骨複合体損傷)の話です。

ややこしい名前なので、どこのケガ?と思われるかと思いますが、要は手首(小指側)の損傷です。


テニスやバドミントン、野球、剣道などの部活動をしているお子様が「手首が痛い」という訴えをしていないでしょうか?

手首を小指側に傾け、そこから手のひらを返すような動作により引き起こされることが多いです。

他にも転倒して床に強く手をついた時など外傷により発症することもあります。


【TFCC(三角繊維軟骨複合体)とは?】

写真
①尺骨三角骨靭帯
②尺骨月状骨靭帯
③掌側橈尺靭帯
④背側橈尺靭帯

以上の4つの靭帯は骨と骨をつなぎとめ、手首を安定させる働きがあります。

それに加え関節内にある⑤関節円板⑥三角靭帯、手首の外側を補強している⑦尺側側副靭帯の7つが複合体となったものをTFCC(三角繊維軟骨複合体)といいます。

【症状は?】

TFCCは手首の動きを円滑にしたり衝撃吸収の役割を果たしているのですが、その一部が損傷することで

・手首を外側に倒したり捻ったりすると痛い

・手をつくと痛い

・手に力が入りづらい

というような症状が出ます。


【治療法は?】

症状の程度によりますが、スポーツなどは休止し、安静にする必要があります。

当院では

微弱電流治療器により損傷組織の回復を早めたり

テーピングやサポーターなどによる固定療法を施し

早期回復に向け処置していきます。

治療期間は損傷の程度により大きく変わりますが3ヶ月程かかることが多いです。

出来るだけ早く回復させるために、しっかりした治療を受けることと、とにかく早く治療に取り掛かることが大切です。

部活動もやりながら治療を進められる場合もありますので一度ご相談下さい!