グロインペイン症候群について


こんにちは。水曜日担当の下宮です。


つい最近年が明けたと思ったら
今日から3月ですね!

あっという間ですね。


今日は『鼠径部痛症候群』
(グロインペイン症候群)
について紹介します。




発症



他の競技に比べて、サッカー選手での発生が多くみられ、
いったんかかると治療には時間がかかることが多いです。

ランニングや起き上がり、
キック動作で鼠径部やその周辺の
いろいろな所に痛みが出現します。



病態


体幹から股関節周辺の拘縮や筋力低下や
不自然な使い方によって


可動性(筋や関節の柔軟性)

安定性(骨盤を支える筋力)

協調性(体幹と下肢の動きが効果的に連動すること)


の機能が低下し、痛みと機能障害の
悪循環が生じて症状が慢性化します。



発症の要因


足首の捻挫、下肢の打撲や肉離れ、
腰痛などの何らかの原因で可動性、
安定性、協調性に問題が生じたまま、
無理をしてプレーを続けると、
体幹から股関節周辺の機能障害が
生じやすくなります。

また、片足で立ってキックを多くする
サッカーの動作そのものが発症の
誘因になります。



予防


予防には以下の点が大切です。


1.足首の捻挫などのケガをしたら、
からだ全体のバランスが崩れるので、
そのままプレーを続けない


2.股関節周辺の拘縮や筋力低下が生じたら
早めに修正する。



3.運動前の準備運動に体幹から下肢を効果的に連動させる協調運動を取り入れて、
股関節だけの動作を避ける。



4.特にオフ明けに発症しやすいので、
オフ明けには協調運動を取り入れた
準備運動を入念に行う。


以上の点に注意して少しでも違和感を感じたら悪化してしまう前に一度当院へお越しください。