前かがみで痛む腰痛と後ろに反らすと痛む腰痛のお話し
みなさんこんばんは!


木曜日の松井です(^^)


今回は前回のブログで紹介した「腰痛」の話の続きです。


腰痛の種類で


前かがみで痛みが出るパターンと後ろに反らすと痛むパターンがあります。


それぞれ原因が違うので紹介します。


【まず前かがみで痛むパターン】


『筋・筋膜性の腰痛』

前かがみや中腰の姿勢をとる時は、身体が前に倒れないよう背面の背中や腰の筋肉が引っ張ってバランスを保つように働きます。

なので背面の筋肉が疲労していたり、傷んでいる場合は、この前かがみの姿勢で痛みが出ることがあります。


『椎間板の異常』

前かがみや中腰の姿勢は腰の筋肉のほかにも、腰骨や椎間板、靭帯など腰椎の組織全体に大きな負担がかかります。

椎間板は腰椎と腰椎の間にあるクッションのようなもので、強い負荷がかかり続けると椎間板が押し潰されて傷む

「椎間板症」

という症状を引き起こすことがあります。


ほかにも前屈した時に椎間板の前方に強い圧力がかかることで椎間板の中のゼリー状の物質(髄核)が背中側に飛び出して神経を圧迫する

「椎間板ヘルニア」

を発症することがあります。



【後ろに反ると痛むパターン】


『脊柱管狭窄症』

腰椎の内側には脊柱管という神経の通り道があります。
この脊柱管の周囲の組織が加齢などにより変形を起こし神経の通り道が狭くなることで腰の痛みや足のシビレを引き起こします。

変形した腰椎が周囲の組織を刺激して痛みを引き起こす

『変形性腰椎症』

というものもあります。


後ろに反ることで腰の組織と神経の距離が近づくため痛みが出やすく、前にかがむと腰の組織と神経の距離が離れるため痛みが和らぐ傾向があります。



『腰椎分離症、すべり症』

「分離症」はスポーツなどにより腰を反らしたり腰を回旋したりなどの動作を繰り返すような度重なる負荷により腰椎の後方部分が疲労骨折を起こした状態です。

後方部分の支持性がなくなり、腰椎の前方部分の椎体が前にすべり出したものを「すべり症」といいます。


これらの症状は腰を後ろに反らすことで腰椎に負担がかかり痛みが出ます。




大きく分けると前屈、後屈による腰痛はこのようなパターンがあります。

状態によっては腰椎分離症でも前かがみで痛むことがあったり、筋肉の症状もお腹側の筋肉が傷んでいて後ろに反らすと痛むパターンもあります。

結局様々なパターンがあるわけですが、今回紹介したものは代表的なものになるので覚えておいてくださいね!


今回は前屈、後屈での痛みを取り上げましたが、もちろん腰を回旋したり身体を横に倒したりして痛むパターンもあります。


一言で腰痛といっても色々なので、状態に合った対処が必要になります。


当院では、腰の状態をしっかり判断して、それに合った処置をしておりますので、腰痛でお困りの方はご相談下さい!