『トミー・ジョン手術』について
こんにちは。水曜日担当の下宮です。
ここ最近、スッキリしない天気が続きますね。
突然の雷雨にも気をつけたいですね!
今日は『トミー・ジョン手術』について
紹介します。
「トミー・ジョン手術」とは
肘の内側側副靭帯断裂の再建手術の
呼称です。
これは、文字通り断裂してしまった
肘の内側側副靭帯を再建する手術です。
手術の内容は、患者の逆側の手の腱
(長掌筋腱)や、下腿の腱・膝蓋腱などの
丈夫な腱を移植し、
内側側副靭帯の代わりとして
再建手術をします。
術後のリハビリ期間が長くかかりますが、
一般的には約2ヶ月かけて肘の可動域を回復し、その後はウェイトトレーニングなどもしていき、日常生活に支障が出ないレベルまで回復したところで、
ようやく投球動作の再開となります。
かなりリハビリ期間が長く、
実戦復帰まで1年から1年半かかると
言われています。
また、そのタイミングで復帰しても
怪我の前の状態には戻っておらず、
怪我の前のレベルまでの復帰となると、
復帰2年目くらいからと言われています。
つまり、トミー・ジョン手術からの
完全復帰までは約2シーズンはかかると
言われています。
その為、内側側副靭帯の断裂が分かり次第
即手術になるケースが多く、
最近の例であるダルビッシュ有投手も、
靱帯断裂が判明からすぐに手術を
受けていたと思います。
「トミー・ジョン手術」からの復帰の可能性
アメリカの調査によると、
トミー・ジョン手術後に復帰して
10試合以上に投げられた投手は67%というデータがあります。
かつては投手生命が終わり位の
怪我だったことを考えると、
成功確率はかなり高いと思います。
ただ、確実に復帰できる怪我と
呼ぶには確率は低いと思います。
今後も増えるであろう、
「トミー・ジョン手術」
減って欲しいですが、減らす取り組み・復帰の確率を上げる取り組みと、両方が必要だと思います。